沖縄の景況「回復の動き強まる」 3月景況を上方修正 りゅうぎん研


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 りゅうぎん総合研究所(豊田良二社長)は28日、3月の沖縄県内景気動向を発表した。消費マインドが向上し、観光需要も堅調に推移していることなども踏まえ、県内景況判断を3カ月ぶりに上方修正し「回復の動きが強まっている」とした。

 【消費】百貨店売上高は3カ月連続で前年を上回った。催事企画の集客効果や菓子ギフト需要の増加で、食料品を中心に好調に推移した。物価高は続くが、外出機会の増加に伴う消費マインド向上などから、回復に向かうとみられる。

 【建設】公共工事請負金額は、2カ月連続で前年を上回った。県内主要建設会社の受注額は、公共、民間、ともに減少し、7カ月ぶりに前年を下回った。資材価格の高止まりはあるが、先行きの見通しに持ち直しの傾向もみられる。

 【観光】入域観光客数の増加を背景に、県内主要ホテルの稼働率、売上高、宿泊収入はいずれも16カ月連続で前年を上回った。外国客の増加見込みや新型コロナウイルスの5類移行から、回復の動きが強まるとみられる。

(與那覇智早)