【石垣】沖縄防衛局は28日、複数の施設の建設工事が進む陸上自衛隊石垣駐屯地周辺で、国の特別天然記念物カンムリワシの営巣活動を確認したため、「一定の範囲内で突発的な音が生じる作業を一時的に控える」と発表した。可能な限りワシの繁殖に影響が生じないよう保全対策を講じるという。
石垣駐屯地は3月16日に開設したが、火薬庫Aや射撃訓練をするための覆道射場など未完成の施設があり、全施設の完成は2024年度以降の見通しとなっている。
防衛局によると当該場所から一定の範囲内での音が生じる作業を控えることを、27日に石垣市教育委員会文化財課に報告した。
(照屋大哲)