沖縄県勢の宮本梨々奈、日本代表に選出 知的障がい者バスケ・女子  6月に仏で国際大会「良い結果につなげたい」


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ドリブル練習に励む、知的障がいバスケ女子の宮本梨々奈選手=29日午後、浦添市のサン・アビリティーズうらそえ

 日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会は29日までに、6月に仏ヴィシーで開かれる知的障がい者の国際競技大会「ヴィシー2023Virtusグローバルゲームズ」のバスケット女子の日本代表に沖縄県FID(知的障がい者)バスケットボール連盟所属の宮本梨々奈(19)=豊見城市=を選出した。連盟によると同競技では県勢初。宮本は「信じられない気持ち。自分で良いのかなと思い、楽しみと不安もあるが良い結果につなげたい」と意気込む。5月3日からの強化合宿に参加する予定だ。

 大会は陸上や水泳など12の公式競技に80カ国が参加する。知的障がいバスケは3対3でプレーする。宮本は2月の日本代表強化合宿に参加し、今月10日の1次発表で選出された。

 同連盟女子チームの多和田真樹監督(与那原小教諭)によると、宮本はチームの中でも「スピードがずば抜けている」と話し、宮本も自身の持ち味を「ランニングシュート」とする。一方で、とっさの判断が苦手で(多和田監督)、自身の課題を宮本は「1対1になるとびびってパスしてしまうところ。スピードで抜いてシュートへ自分で行きたい」と克服を図る。

 中学時代にバスケを始め、現在はサンエーに勤務しながらチーム練習に励む日々。大会出場に向け、週1回のチーム練習に加え、筋力強化や体幹を鍛えるパーソナルトレーニングや他のクラブチームとの練習にも参加する。

 多和田監督は「これまでやってきた成果だと思って自信を持ってプレーしてほしい」とエールを送った。

(慶田城七瀬)