FC琉球、愛媛に1-2で逆転負け 守備のもろさ露呈、立て直しが急務


社会
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 サッカー明治安田J3第8節第1日の29日、FC琉球は松山市のニンジニアスタジアムで愛媛FCと対戦し1―2で逆転負けした。3勝4敗1分けの勝ち点10のまま。順位は13位。

 前半は攻め込まれる場面が多かったが40分、少ないチャンスの中でケルヴィンが先制点を挙げて折り返した。後半は守備のもろさを突かれ、30分に同点、34分に逆転を許した。愛媛は県出身のDF大城蛍(与那原中出)がセンターバックで、元FC琉球の茂木駿佑がMFとしてそれぞれ先発出場した。

 次戦は5月3日午後6時半から、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでガイナーレ鳥取と対戦する。
 

(1)ニンスタ
愛媛 4勝3分け1敗(15)
 2―1(0―1,2―0)
琉球 3勝1分け4敗(10)
▽得点者 【愛】 ダンカン2(2)【琉】 ケルヴィン(2)
▽観客 1769人


 

 琉球は手痛い逆転負けを喫した。前半に先制点を奪いながらも、後半に2失点と守備のもろさが露呈した。安定感を欠いた守備の立て直しが急務で大きな課題を残した。

 前半は中野克哉が前線右サイドでボールを奪い、ショートカウンターからチャンスへつなげた。柔らかな縦パスを受けたケルヴィンが振り向きざまにゴール左へ柔らかく流し込む、技ありシュートで今季2点目を挙げた。ただ、その他はサイドからクロスを放り込まれる回数が多く、守備の不安要素は前半から見え隠れしていた。

 後半は野田隆之介、金崎夢生(むう)を投入し、2トップで追加点を狙う布陣で臨んだが、逆に攻め込まれる場面が目立ち、2失点と逆転を許した。

 最初の失点は、前線の選手を追い越す動きからノーマークの選手が絡み、ゴール前のパス回しで翻弄(ほんろう)された。2失点目は守備陣のクリアミスや股抜きでゴールを決められるなど、浮き足立った印象が否めなかった。いずれもベン・ダンカンにゴールをこじ開けられた。すでに4敗。早くも試練が立ちはだかっている。

(大城三太)