石垣第二(女子)が初優勝 一進一退の攻防、戦術変更が奏功 全沖縄中学バレー


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 バレーボールの第63回全沖縄中学校選手権大会は29日、西原町民体育館で男女の決勝戦を行った。男子は西原東が2―1で宮里に競り勝ち11年ぶり16度目、女子は石垣第二が2―0であげなを破って初めての優勝を果たした。


 

あげな―石垣第二 第1セット、スパイクを打ち込む石垣第二の平良実愛=29日、西原町民体育館(ジャン松元撮影)

 女子決勝。石垣第二は準決勝までの戦術を変更し、この大会初めて2セッターで臨んだ。「2セッターとライトからの攻撃を去年夏から磨いてきた。石垣第二の武器だ」と主将・平良実愛。得意な形でライバルとの対戦に臨んだ。

 あげなとは1月の新人大会決勝、2月の九州選抜優勝大会県大会決勝でも対戦し1勝1敗。互いの意地がぶつかり合った。第1セットは中盤まであげなの優勢で進んだものの「焦りはあったが絶対に勝てると思っていた」とエースの田場心葉。しっかりボールを拾い、田場を軸に得点を重ね、あげなの攻勢を退けた。第2セットは一進一退の攻防を繰り広げたがネットを幅広く使ってセンターからの攻撃などで得点しセットを連取した。

 部員17人、うち1年生9人の石垣第二。そんな小所帯を3年生4人が引っ張る。課題を洗い出し、練習を組み立ててきた。大会に臨む選手らの手の甲には右に「やるしかない」、左には「勝つ」との文字が記されていた。

 次の目標に見据えるのは中体連。平良はチームとしての立ち上がりの強化を課題に挙げつつ、「このチームで一つでも多くプレーしていきたい」と九州、全国大会出場への決意をのぞかせた。

(安里周悟)

 

女子優勝の石垣第二