宮古島市沖での陸上自衛隊ヘリコプター事故で、陸自は1日、池間島と伊良部島の間の海域で海底から隊員とみられる1人を引き揚げて死亡を確認したと発表した。死亡確認は6人目。身元の特定を急いでいる。陸自によると、委託業者による引き揚げに向けて海底の機体主要部を動かした際に周囲で見つかり、引き揚げた。機体の引き揚げは2日以降、天気や海の状況など条件が整うのを待って実施される。
6人目の遺体は、4月に海底の捜索で見つかり残されていた1人と同一かどうかは不明という。
現場海域では陸自が引き揚げを委託した民間業者の作業船「新世丸」が巨大なかごを投下した。遺体を引き揚げたとみられる。新世丸で平良港に搬送し、その場で陸自の医官が死亡を確認した。その後、陸自宮古島駐屯地に移送された。
新世丸は1日、無人潜水機(ROV)で現場海域を確認しながら、機体の主要部を大きな網に入れる作業を実施した。天気などの条件が整い次第、その網ごと引き揚げられる状態となっている。関係者によると、1日は悪天候のため、引き揚げには至らなかった。
事故機は陸上自衛隊UH60JAヘリコプターで、機体の主要部分が伊良部島の北側約6キロの海底で見つかっており、引き揚げを急いでいる。
(友寄開、明真南斗)