宮古陸自ヘリ事故、天候見ながら機体引き揚げへ 2日朝 作業船から無人潜水機を海中に投下


この記事を書いた人 琉球新報社
機体引き揚げのため、作業船から海中に投下される無人潜水機=2日午前8時19分、宮古島市沖

 【宮古島】宮古島市沖での陸上自衛隊ヘリコプター事故で、民間作業船「新世丸」は2日午前、池間島と伊良部島の間の海域で無人潜水機(ROV)を投下するなどして、事故機の引き揚げに向けた作業を開始した。関係者によると、1日で海底の調査や引き揚げに向けた準備は一段落しており、天気や海の状況などの条件が整うのを待って引き揚げる予定だ。宮古島地方には2日、波浪注意報が出されている。

 新世丸は同日午前8時20分ごろ、ワイヤーでつるしたROVを船上から投下した。付近にある別の作業船「航洋丸」の甲板では、複数の作業員がいるのが確認された。

 防衛署・自衛隊は1日、隊員とみられる1人を引き上げ、死亡を確認したと発表した。死亡確認は6人目。新世丸が遺体を引き上げた。