4~7月の大型マグロ漁、沖縄県の漁獲可能量は147トンに 16トン追加も前年より減


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄県庁

 県が管理する大型クロマグロ漁獲可能量について、県農林水産部は2日、2023年度前期(4~7月)分が16.2トンが追加されたと発表した。23年度前期の漁獲可能量は計147.5トンとなり、23年度の総量は後期(8月~来年3月)分と誤捕獲時の対応用の留保分などを含めた163.2トンとなる。

 沖縄近海では4~6月がクロマグロの主漁期。現時点の漁獲実績は漁獲可能量の60.5%に当たる89・2トンに上っており、漁獲可能量は残り58.3トンと上限に近づいている。前年と同様に、最盛期に採捕停止となることが見込まれている。

 県農林水産部の前門尚美部長は「十分な漁獲枠が確保できていない。漁業団体と連携し、国への働き掛けを強化していきたい」と述べた。

 追加配分は前年よりも33.1トン減った。大型クロマグロの国内漁獲可能量は、中西部太平洋まぐろ類委員会で定めた枠内に制限されている。
 (福田修平)