障がい者らが能力を最大限に発揮できるまちづくりを推進する、ちむ美らゆいまーる連合会(下地洋也理事長)が2日、沖縄県庁で会見を開き、7月に運営開始予定の就労継続支援B型事業所かーみーの活動方針などを明らかにした。
連合会にはすでに脳卒中などの当事者40~50人が集まっている。いずれも共通して発症前の食生活の乱れや睡眠不足などがあった。県内では脳梗塞・脳卒中の発症件数が特に若年層で増加傾向にあることから、食育や睡眠の質向上に向けたプロジェクトを展開する。
7月に北谷で開設予定のかーみーでは、小麦粉・白砂糖・乳製品を使わないロースイーツなどの製造と販売を行う。利用者には沖縄の食材を活用し病気を防ぐための料理教室で知識を習得してもらい、健康な人にも健康食を広める活動に加わってもらう計画。利用者向けのサロンも設置し、まひしている部位の可動域を広げるなど、身体ケアにも取り組む。
自身も4年前に脳出血を経験し、左下半身にまひが残る下地理事長は「雇用を生み出すだけでなく、身体をケアする場所、人々が楽しく輝ける場所をつくる。当事者の方々の良いところを引き伸ばすお手伝いができれば」語った。
(西田悠)