山城(沖縄ガス)一般の部で頂点に 隙を与えず、寄り倒しで完勝 OTV杯相撲県選手権


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 相撲の第45回OTV杯県選手権大会は3日、那覇市の那覇港新港ふ頭で行い、高校個人の部決勝で伊良部誠士(中部農林)が前田俊之丞(同)との同校対決を制し、優勝を果たした。中学個人の部決勝は内間悠天(伊江)が仲宗根広陽(浦添)を下手投げで破り、栄冠をつかんだ。一般の部は山城将吾(沖縄ガス)が頂点に立った。中学団体は伊江、高校団体は中部農林Aが優勝を飾った。


 

一般個人決勝 寄り倒しで勝利する沖縄ガスの山城将吾(上)=3日、那覇市の那覇港新港ふ頭(ジャン松元撮影)

 一般の部決勝で、山城将吾は立ち会いでもろ差しからそのまま寄り倒し、相手に付け入る隙を与えなかった。比較的余裕を感じさせる勝利で「どんな体勢になっても、押し込まれることはない」と自信があった。「優勝してやろう」との思いで大会に臨み、有言実行を果たした。

 今大会の対戦相手は全て高校や大学などの後輩だった。「力の違いをしっかり見せないといけないと思った。まだまだ後輩には負けられないぞという気持ちがあった」と笑顔をのぞかせた。

 中部農林時代は、2010年の美ら島沖縄総体で団体準優勝を果たしたメンバーの1人。OTV杯には小学1年から出場し続けている。優勝は小学3年の時以来という。コロナ禍を経て4年ぶりに開催されたOTV杯。大会に懸ける思いは強く「どれだけ落ち着いて相撲を取れるか、最後は自分との勝負だった」と語った。

 6月には西日本実業団選手権大会も控えており「目指すは団体優勝、個人ではベスト4以上」と話し、より一層精進するつもりだ。

(砂川博範)