津波、男子走り幅跳びで2位 陸上・木南道孝記念第1日 腰の痛みこらえ出場


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津波響樹

 陸上の木南道孝記念第1日は6日、大阪市のヤンマースタジアム長居で行われ、男子走り幅跳びは東京五輪に出場した津波響樹(那覇西高―東洋大出、大塚製薬)が8メートル00(追い風参考)を跳んで2位に入った。男子100メートルは昨年の世界選手権代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が10秒12で優勝した。10秒26で2位に入った元日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)は、予選で10秒03をマークした。

 女子やり投げは世界選手権銅メダリストの北口榛花(JAL)が64メートル43の大会新記録で優勝。男子400メートル(タイムレース)は中島佑気ジョセフ(東洋大)が45秒39、同やり投げは崎山雄太(愛媛陸協)が83メートル54で制した。


 4月下旬に行われた東京選手権の後に出た腰の痛みが腰椎分離症と分かったのは5月2日。断続的な痛みをこらえつつ出場した男子走り幅跳びの津波響樹(大塚製薬)は、追い風参考ながら8メートル00を跳び「不安はあったが、悪くなかった」と胸をなで下ろした。

 助走から滑らかに踏み切るという課題に対し、「リズミカルにつなげられた。風の力もあったが、自分の動きができた」と解決への道筋も見えてきた。

 「つかんだ流れをつなげていく」と8月の世界選手権を見据えるが、参加標準記録は8メートル25とまだ開きがある。13日の関西実業団選手権、21日のセイコーゴールドグランプリと大会は続き、「腰の痛みとうまく付き合って、まず6月3日の日本選手権で参加標準記録を超え、3位以内で世界選手権の内定を得たい」と力を込めた。

(安里周悟)