バドミントン、西平・森屋(男子)が大会制す 窮地を我慢し意地の逆転 沖縄県総合ダブルス選手権


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ラリーの応酬からリターンする(右から)西平賢矢、森屋隆成ペア=7日、豊見城市民体育館(又吉康秀撮影)

 バドミントンの第64回県総合ダブルス選手権大会最終日が7日、豊見城市民体育館で行われ、男子決勝は西平賢矢・森屋隆成組(琉球ブルファイツ)が田場盛吾・新里智司組(同)を2―0のストレートで破り、大会6連覇を成し遂げた。女子決勝は與儀美羽・大城美思組(金武地区消防・住友生命)が入江舞香・吉田小結紀組(沖縄国際大・名蔵中職員)を2―0のストレートで倒し、初優勝を飾った。

 意地を見せた西平賢矢・森屋隆成組が劣勢をひっくり返した。1ゲーム目は最大8点差をつけられ窮地に追い込まれるも、その後は我慢のプレーで打球を低めに集めることに徹し、相手が打ち返せるコースを狭めた。そこから甘く上がった返球を自分らの好機につなげ、逆転に成功した。

 西平は普段シングルス中心の練習をしているため、ダブルスに慣れるまでに時間がかかったという。序盤は硬さが取れず、攻め急いだことでリードを許した。「相手のサービスが良く、上からたたきたいが、下から拾う展開が続いた」(西平)。だが「2ゲーム目につながるプレーをしよう」と2人で話し合うと、緊張が和らいだ。以降は森屋がドライブを立て続けに決めるなど、感覚をつかんだ。

 2ゲーム目も最初は相手ペースで試合が進むが、1ゲーム目と同様、冷静さを取り戻し、再び逆転劇を演じてストレート勝ち。6連覇を達成し、西平は「素直にうれしい。次は6月に全日本実業団選手権大会がある。そこにつながるプレーができた」と喜んだ。

 森屋は全日本実業団選手権に向け「昨年はあと一歩のところでチャレンジリーグに進めなかった。今年はチーム一丸となって取りに行く」と意欲を示した。
 (砂川博範)