キングス、Bリーグ最終戦は負け 選手層厚く、控えで39点


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は7日、広島サンプラザホールで広島ドラゴンフライズ(同4位)と今季レギュラーシーズン最終戦を行い、70―73で敗れた。連勝は11で止まり、通算成績は48勝12敗。

 前半から、広島の多彩な攻撃を許したキングスは一時14点差をつけられる。松本礼太やカール・タマヨの3点弾で食らいつき39―46で折り返す。後半はジャック・クーリーが4連続シュートを決め、今村佳太の3点弾で逆転する。その後は一進一退の展開が続き、コー・フリッピンのスチールからの速攻で同点に追いつき、オーバータイムに突入するかと思われたが、広島の上澤俊喜がブザービーターとなる3点弾を決められ、勝利を逃した。

 レギュラーシーズンの日程が終わり、チャンピオンシップ(CS)の組み合わせが確定した。キングスのCSクオーターファイナルの相手は名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(西地区3位)となった。ホームの沖縄アリーナで12、13日に対戦し、1勝1敗の場合は15日も試合を行う。

キングス―広島 今季最多の11得点をマークしたキングスのカール・タマヨ=7日、広島サンプラザホール(琉球ゴールデンキングス提供)

 チャンピオンシップ(CS)進出を決めたキングスと広島。新たな戦略を模索するかのように両チームがベンチ入りのメンバー全員を出場させた。勝利は逃したキングスだが、スタメン以外で39得点と選手層の厚さを改めて見せ、桶谷大HCは「勝敗や点差はもちろん大事だが、最終的には日本一になることが目標。そのために必要な試合ができ、CSにつながる試合になった」と手応えを感じたようだ。

 アレン・ダーラムをコンディション不良で欠いたが、日頃、プレータイムが少ない選手が活躍した。今季最長の18分40秒出場した松本礼太は得点だけでなく、体を張った守備でも貢献した。コー・フリッピンは積極的にスチールを狙いながら、チーム最多7アシストなどボールを動かし12得点する。

 4試合ぶりの出場となったカール・タマヨは内外のシュートを決めた。守備では同じくフィリピン出身で220センチの広島のカイ・ソットにも体を激しく当てた。渡邉飛勇とともに高さのあるインサイドの守りも見せた。

 今季最多得点の11得点を決めたタマヨは「チームとしてハードにプレーできていた」と振り返り、「全員で戦うことができて、チームメートを誇りに思う」と確かな自信を抱きながら、自身初のCS出場へ挑む。
 (屋嘉部長将)


広 島 41勝18敗
73―70(26―20,20―19,14―21,13―10)
キングス 48勝12敗

チームとして挑戦

 桶谷大HC(キングス)の話 普段プレータイムが多い選手は、試合に出場しながらやるべきことを遂行し、プレータイムが少なかった選手はどれだけ遂行力を高められるかチームとしてチャレンジした。誰が出場しても良い雰囲気でゲームを進めることができた。