きいやま商店、初のベスト盤 結成15年を記念、ファン投票のから21曲を収録


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デビュー15周年記念のベストアルバムをリリースした「きいやま商店」の(左から)リョーサ、だいちゃん、マスト=4月26日、那覇市泉崎の琉球新報社(大城直也撮影)

 石垣島出身の3人組エンタメバンド「きいやま商店」が8月で結成15年を迎え、記念の初のベスト盤「きいやま商店 ザ・ベスト~この歌届け~」(Flying High)を4月26日に発売した。ファンの投票を行い、上位に挙がった楽曲からメンバーが熟考を重ねて選んだ計21曲を収録した。ライブで披露する人気曲を中心に、初期の楽曲や配信リリース曲など網羅する。メンバーのだいちゃんは「きいやま商店を知らない人や初めて聴く人にも分かりやすい一枚だ」と語る。

 きいやま商店はリョーサ、マスト兄弟といとこのだいちゃんが2008年8月に結成した。ベスト盤の最後に収録した「さよならの夏」は、同年に東京での初ライブの際に制作したデビュー作だ。ワンマンライブでも必ず演奏している大切な曲。リョーサは「3人で初めて作った曲が入ってきたのもうれしい」。マストは「結成から15年がたったが、その中でいろんな人に出会えた。活動してきて良かった」と振り返る。

メンバーの祖母・好さんを撮影したベスト盤のジャケット(Flying High提供)

 きいやま商店が15年で制作した楽曲は100曲以上に上り、家族をテーマにした楽曲は反響も多いという。マストは「リアルな歌がきいやまの真骨頂。恥ずかしがらず、包み隠さず本当に思っていることを歌にするのがきいやま商店らしさだ」と力を込める。

 ジャケット写真はバンド名の由来となった店を営んでいた祖母・崎枝好さんの「カジマヤー」を、リョーサが撮影したもの。歌詞カードには、ファンから寄せられた楽曲の思い出やエピソードも載せた。マストは「今回のベストは皆さんと作った一枚になった」。リョーサは「この一枚で『ありがとう』という気持ちも伝えたい」。だいちゃんは「ファンの支えがあって僕らも続けて来られた。これからも30年、40年とずっと続けたい」と意気込んだ。

 アルバムは税込み3000円。那覇市の沖縄サイバーボックスで6月4日、ワンマンライブ「きいやま商店 シャレオツSHOWCASE Vol.1」を開催する。午後7時半開演。前売り4500円、当日5000円。チケットの購入はライブポケット(https://t.livepocket.jp/e/uc5vk)から。

 (田中芳)