比嘉「夢は五輪選手」 本部高、17歳の有望株 女子重量挙げ


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重量挙げの全日本選手権女子59キロ級で2位に入った比嘉成のジャーク=4月、山梨市民総合体育館

 4月の重量挙げの全日本選手権女子59キロ級で本部高3年の比嘉成がスナッチとトータルで自身の持つ高校記録を塗り替え、2位に入った。同階級で東京五輪銅メダルの安藤美希子(FAコンサルティング)も才能を認める17歳の有望株は「将来は五輪の選手になるという夢を持って頑張っていきたい」と張り切っている。

 全日本選手権では得意のスナッチで安藤よりも先に大会新記録となる93キロを挙げてトップに立ち、トータルでは196キロをマーク。苦手とするジャークは安藤に17キロ差をつけられたものの、伸びしろを感じさせた。

 男子91キロ級の日本記録を持つ父敏彦さん(現本部高監督)の下で3歳からバーベルに触れてきたという。水泳や体操で培った股関節や肩周りの柔軟性も持ち味。バーベルを体に引きつけながら挙げる独特なフォームで記録をぐんぐん伸ばしており「力を使わず、体全体で挙げるイメージ。自分にぴったり合っている」と話す。

 次代の担い手として期待は大きく、この階級で日本記録を持つ安藤も「私の記録が抜かされる日も遠くはないのかな」と素材の良さにお墨付きを与える。比嘉は「まずはトータルで200キロが目標。安藤さんを超えられるような記録をつくっていきたい」と進化を誓った。
(共同通信)