火球は「デブリ」か 宇宙を漂う人工物が大気圏落下で燃える


社会
この記事を書いた人 琉球新報社
夜空を流れる火球=那覇市の国際通り(動画投稿サイト「YOU TUBE」から)

 10日夜に県内各地で目撃された「火球」について、石垣島天文台が天体に関する公開データで調べたところ、昨年11月に中国が打ち上げたロケットの一部が同時間帯に大気圏に落下するとの情報があり、そのロケットの一部が燃えて火球となった可能性が高い。

 宇宙空間には各国が打ち上げたロケットや人工衛星の残骸がスペースデブリ(宇宙ごみ)として漂っていて、落下する際の火球はまれに観測されている。八重山諸島でも過去に米国が打ち上げたロケットの残骸による火球が観測されているという。
 
 火球による被害は11日現在、確認されていない。