記事から考え深める 城北小が公開授業 NIE月間


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 日本新聞協会実践指定校の那覇市立城北小学校(川村和久校長)は12日、11月のおきなわNIE月間(県NIE推進協議会主催)に合わせて4年(総合学習)、5年(道徳)、6年(国語)の公開授業を同校で行った。児童は壁新聞作りや若者言葉について考え、書き手の意図を読み取る各授業で学びを深めた。

記事に取り上げられた若者言葉や略語を事例に、道徳の授業に臨む5年生=12日、那覇市立城北小学校

 職員や一般参加者ら約100人が授業を参観した。
 4年生は環境や沖縄戦などのテーマに沿った壁新聞作りで、参観した教師らに写真などを見せて感想を聞き、記事を書いた。祖堅優香さん(10)は「インタビューは緊張して手が震えた。新聞作りは楽しい」と笑顔で話した。
 5年生は記事で紹介された「とりま」「やばい」などの言葉を例に、若者言葉の使い方をグループで話し合った。6年生は県知事が辺野古埋め立て承認を取り消したことを1面トップで伝えた2紙の見出しを比べ、活発に意見を交わして新聞社の意図を考えた。
 参観した城北中の小橋川さつき教諭は「記事は生活に密着した身近な話題として活用できる」と話した。
 川村校長は「NIEは読解力を高める活動になる」とあいさつし、山内彰県NIE推進協議会長は「新聞は『今』を取り入れる教材として有効だ」と話した。