新崎、男子110m障害で大会新記録 速度強化に重点置き、手応え 沖縄陸上競技選手権


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男子110メートル障害 14秒35の大会新記録で優勝した新崎宇宙(なんじぃAC)=14日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(又吉康秀撮影)

 陸上の第74回沖縄選手権大会兼国体選考会最終日は14日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われた。男子110メートル障害は新崎宇宙(なんじぃAC)が14秒35で優勝を飾った。女子100メートル障害では佐藤美憂(アスリート工房)が14秒00で頂点に立ち、男子三段跳びは屋良太章(同)が15メートル23で優勝した。男子円盤投げは藤原孝史朗(九州共立大)が48メートル77で、女子円盤投げは城間歩和(同大学院)が48メートル12で栄冠を手にした。追い風参考ながら男子100メートルの与那原良貴(アスリート工房)が10秒29で県記録10秒32を上回った。(記録は後日掲載)

 「やっと出た」。レース終了後、電光掲示板で自身の記録を確認すると顔をほころばせた新崎宇宙(たかみち)(なんじぃAC)。男子110メートル障害決勝で14秒35を出し、大会記録を打ち立てた。さらに「条件が重なれば県記録14秒11も出る」と向上心も見せた。

 昨年7月の大会で自己ベストの14秒30を出した後、足踏みが続いた。冬から春にかけてはハードルを跳ぶ練習はあまりせず、速度強化に重点を置きながら週4日ほど競技場に足を運び、走り込みやウエートトレーニングを重ねてきた。それが実を結び、大会記録更新につながった。

 シーズン2戦目で上々の滑り出し。レース後半でハードル3台を足に引っかけた点が課題だが、それでも「徐々に記録が上がってきている」。

 当面の目標を県記録に据えており「ここをクリアできれば13秒台も見えてくる」と実感を込める。

 8月には九州選手権大会を控え「昨年は5位だったので今年は3位には入りたい」と抱負を語った。
 (砂川博範)