3月30日付で那覇市に拠点を置く陸上自衛隊第15旅団長に就いた松永浩二陸将補が15日、県庁で玉城デニー知事らと面会した。玉城知事は、先島諸島への部隊配備を巡り「住民の皆さんへの説明や自治体への情報提供をしっかり行っていただきたい」と要望。松永氏は先島の駐屯地司令に対し「首長と密接にコミュニケーションをとるよう申し付けている」と述べ、玉城知事の要望を「了解します」と応じた。
玉城知事は北朝鮮による軍事偵察衛星発射に備えた航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の先島展開時にも、港湾使用の申請を巡り混乱が生じたことに触れ「県としても災害対応に属するものであればしっかり考えたい」と述べ、迅速に対応する観点からも正確な情報の提供を重ねて求めた。
冒頭で松永氏は4月に宮古島市沖で発生した陸自ヘリコプター事故に触れ「ご心配とご迷惑をお掛けした」と述べ、県などの協力に謝意を伝えた。玉城知事は事故で死亡が確認された6人の冥福を祈るとともに残る4人の早期発見を願った。
(知念征尚)