「バケツ」満たす方法は しあわせのバケツ キャロル・マックラウド作、デヴィッド・メッシング絵<司書の推し本>15


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「『しあわせのバケツ』を満たす方法を子どもと話し合ってみてほしい」と話す森田理恵さん

[推しポイント]

 学校現場にいると、子どもたちの優しさに触れる機会が多々あります。子どもに関わる大人として、その温かい気持ちを大切に育ててほしいです。この本は、人を思いやることが巡り巡ってどう自分に返ってくるのか、「しあわせのバケツ」という例えで教えてくれます。保護者の方や先生にも、ぜひ子どもたちと読んでいただき、バケツを満たす方法についてお話ししてみませんか。
 (森田理恵 那覇市立大道小学校)

[あらすじ]

 誰でも心に「しあわせのバケツ」を持っています。それは良い心やうれしい気持ちを入れておくもの。バケツがいっぱいだとしあわせな気持ちになり、空っぽだと悲しい気持ちになります。1人ではバケツをいっぱいにすることはできません。あなたが誰かに優しくしたり、誰かがあなたをうれしい気持ちにした時、「しあわせのバケツ」はいっぱいになるのです。


 若者の活字離れ、読書離れが指摘されて久しい。学校からは「図書館離れ」に嘆く司書の声が聞こえる。読書活動推進を目的に、新企画「司書の推し本」では、子どもたちに読んでもらいたい「推し本」を、学校図書館の司書に紹介してもらう。