今帰仁村内スイカ栽培組合がタッグ 技術向上目指す 大宜味村の若手農家と勉強会も


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今帰仁村、大宜味村合同の勉強会で荻原俊嗣さん(奥側)の説明に耳を傾ける若手農家=JAおきなわ今帰仁支店スイカ選果場内

 【今帰仁】今帰仁村産スイカのブランド力を高め、地域を盛り上げようと、村内の若手生産農家がこのほど、村内四つの生産組合(JAおきなわスイカ生産部・今帰仁スイカ・大城青果・生産グループ北山)による「スイカサミット」を立ち上げた。講演会や勉強会を開催し、これまでつながりが薄かった生産者間の連携を強化し、栽培技術の向上や各農家の所得増を目指す。大宜味村の若手スイカ農家と共同で、スイカ栽培技術向上を目指して、4月27日に初の勉強会を今帰仁村内で行った。

 参加した大宜味村の若手農家は、今帰仁村内のスイカハウスに足を運び、それぞれの工夫箇所、アドバイスなどを意見交換した。その後の座学では、奈良県でスイカ・メロンを専門に育種を行い、種子販売や技術開発、指導を行う荻原農場生産研究所の荻原俊嗣代表取締役が作成した資料の説明を聞きながら、活発なディスカッションが行われた。

講師の荻原農場生産研究所の荻原俊嗣代表取締役

 萩原さんは高温期での栽培ポイントや交配期、ハウス内の換気の大切さのコツなど栽培技術を伝授。最後に数種類のスイカの糖度を図り、参加者で食べ比べした。

 大宜味村から参加した松本政隆さんは「今帰仁村のスイカ栽培はリードしているので、今回の合同勉強会でいろいろ学べた。今後も互いに技術を磨いていきたい」と笑顔でコメントした。
 (新城孝博通信員)