「ハブとマングースの対話」全国一で表彰 琉球新報・沖縄タイムス合同広告 鈴木三郎助全広連広告大賞   


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「第2回鈴木三郎助全広連地域広告大賞」の最優秀賞を受賞した「ハブとマングースの対話」

 新聞や放送、広告各社などでつくる全日本広告連盟(全広連、大平明理事長)の第71回金沢大会が17日に石川県金沢市で開催され、琉球新報と沖縄タイムスの2つの沖縄県紙が連携して制作した紙面広告「ハブとマングースの対話」に対し、地域に根差し、優れた広告を顕彰する「第2回鈴木三郎助全広連地域広告大賞」の最優秀賞とプリント部門賞を贈呈した。

 琉球新報社の普久原均、沖縄タイムス社の武富和彦の両社長が表彰状を受け取った。制作はADKクリエィティブ・ワンとADKマーケティング・ソリューションズが担った。

 広告紙面は2022年5月の沖縄の日本復帰50年に合わせ、競い合う2紙のうち琉球新報がマングース、沖縄タイムスがハブをそれぞれ掲載した。天敵同士を反戦平和のモチーフに据え、「争いをやめて平和な世界を目指そう」とうたうメッセージを発した。独創的な表現や沖縄2紙のジャーナリズム、SNSで反響を呼び込んで広がりをもたらした企画が高く評価された。

紙面広告「ハブとマングースの対話」の「第2回鈴木三郎助全広連地域広告大賞」最優秀賞を受け表彰される普久原均琉球新報社社長(左端)と、武富和彦沖縄タイムス社社長(左から2人目)ら=17日午前、石川県金沢市の石川県立音楽堂コンサートホール

 生物学的な敵同士ではないものの、人間によって対立の象徴にされたハブとマングースが「また人間が、平和をむずかしくしている」「いいかげん、仲良くしなよ人間どうし」とそれぞれ語らい、世界各地で続く紛争を憂いつつ、平和構築の大切さを訴えた。

 掲載後、大きな反響を呼んだ広告は8部門計104点の応募作の頂点を獲得した。