鹿児島・西之表市長「沖縄と同じ課題ある」 池田副知事と面談、自衛隊巡り連携を確認


この記事を書いた人 琉球新報社
池田竹州副知事(右)と面談する鹿児島西之表市の八板俊輔市長(左)=17日、沖縄県庁

 自衛隊基地建設工事が進む無人島・馬毛島を行政区域に含む鹿児島県西之表市の八板俊輔市長が17日、沖縄県庁を訪れ池田竹州副知事と面談した。八板市長は「本市も米軍訓練の移転を狙いとした自衛隊施設の建設が進行している。沖縄と同じ課題があり、学ぶことが多い。勉強させてほしい」と述べ、今後の連携を要望した。県側も連携していく考えを示した。

 八板市長は沖縄市で開催される九州市長会に出席するため来県した。2021年の市長選で馬毛島への自衛隊施設建設に反対を訴えて再選した。

 池田副知事は先島地域への自衛隊配備について「地元住民への丁寧な説明が欠けている印象を持っている。西之表市でも同じ状況があるのだろう。自衛隊施設の必要性と安全性を説明するのは政府の責任で、その辺を連携したい」と述べた。

 八板市長は「歴史的に種子島と琉球はつながりがあるので、幅広く学びたい」と話した。
 (梅田正覚)