沖縄のお笑い事務所「FEC」を立ち上げ、26歳で急逝した山城達樹さんの一生を描いたドキュメンタリー映画「ファニーズ」が9月に公開予定だ。達樹さんの弟で現在FEC代表の智二さんが監督を務める。今年が開所30周年になるFEC。達樹さんと事務所の軌跡を追いながら、戦後沖縄のお笑いの歴史をひもとく。
達樹さんは1989年、沖縄大学在学時にサークルFECを立ち上げる。93年、卒業と同時に事務所を設立。漫才コンビ「ファニーズ」として、事務所の代表として活躍していたが、3年後に急逝した。
映画制作に当たって、ゆかりある人たちの証言から兄の姿をたどった智二さん。「常に沖縄のお笑い界全体のことを考えて、影響を与えていた。兄貴の偉大さが分かった」と語った。
県外での上映やお笑いミニライブに向けた経費をクラウドファンディング「モーションギャラリー」で募っている。智二さんは「沖縄のお笑いを多くの人に知ってほしい」と話した。
(田吹遥子)