「わ~すごい」「いた!」クメジマボタル 久米島だけに生息、親子観察会


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久米島ホタルの乱舞(佐藤文保館長撮影)

 【久米島】久米島にしか生息していない県指定天然記念物のクメジマボタルの観察会(久米島町教育委員会主催、久米島ホタルの会共催)が4月21日、久米島ホタル館(佐藤文保館長)で開催され、約50人の親子連れが参加した。

 宇江城詮教育長は「久米島にはクメジマボタルやキクザトサワヘビなどの貴重な生き物が生息し、宝物がいっぱいある。豊かな自然環境を守っていきましょう」と呼びかけた。

 参加者らは、暗くなるまでの間、佐藤館長よりホタルの生態や観察マナー、ホタルを取り巻く環境などの説明を聞き、その後スタッフに誘導されて観察ポイントに移動。暗くなるにつれあちこちでホタルが光りはじめると、「わ~すごい」「いた!」などと歓声が上がり、しばしホタルたちの光のコミュニケーションを観賞した。

 佐藤館長は「今年は河川の汚れ、寒さと乾燥が影響して、クメジマボタルの出現は少なかった」と話し「2017年から種の保存法に指定された。希少なホタルなので触れたりしないように、ルールを守って観賞してほしい」と呼びかけている。
 (盛長容子通信員)