「子どもを大切にする街に」 「未来チケット」の取り組みを開始 沖縄・豊見城市役所の売店で


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子どもたちに温かい食事を食べてほしいと、こども未来チケットを始めたFMとよみの安慶名雅明社長(左端)ら=4月24日、豊見城市役所内売店「ラ・マジュン」

 【豊見城】豊見城市のコミュニティーFMラジオのFMとよみ(安慶名雅明社長)は、同社が市役所1階で運営する売店「ラ・マジュン」で「子ども未来チケット」の取り組みを始めた。チケットは1枚200円で販売する。店舗利用者が購入し、ホワイトボードに張っておき、子どもがそのチケットを使って食事できる仕組みだ。安慶名社長は「豊見城は子どもが多い街だ。子どもを大切にする街になってほしい」と話す。

 5月の大型連休明けにスタート。チケット購入以外に寄付も受け付けている。チケット利用の対象は中学生以下。一人では利用しにくいことも考慮し「友だちと一緒に来て、食べてもいい。ここに来れば食べられると思ってほしい」と話す。

 「ラ・マジュン」は、販売用の弁当を店内で調理している。子どもたちに提供する食事も「栄養を考えて作った、温かいものを出してあげたい」(安慶名社長)と、自分たちで調理する。

 安慶名社長は「先進地の事例を報道で知り、ラジオのリスナーに話したところ一緒にやろうと賛同してくれた」ときっかけを説明。「いったん始めたら、お金がないからやめますとは言えない。長期的に取り組みたい。専用スタッフを雇う必要もある」と覚悟をにじませた。

 ラ・マジュンの営業は午前9時~午後6時、日曜、祝日は休み。問い合わせは電話098(850)5517。 (岩崎みどり)