沖縄リゾートウェディング協会(ORWA、翁長由佳代表理事)、沖縄ライフセービング協会(音野太志代表理事)、Japan Water Patrol(同)はこのほど、県内のリゾートウエディング撮影の際の事故予防に関する協定を締結した。長時間の撮影による熱中症や、ドローンを使った岩場の撮影などで起きるトラブルを想定し、今月25日と8月25日に撮影関係者向けの研修会を開く。
沖縄が安全なリゾートウエディングの撮影地として選ばれることが目的。2022年の「沖縄リゾートウエディング」の実施組数は1万8430組で、過去最多を記録した。ORWAによると、挙式やフォトウエディングの99%がビーチなど海辺で実施されている。
コロナ禍以降、フォトウエディングのフリーのカメラマンも増加しているが、転倒によるけがや水難事故、熱中症などの危険も懸念されている。ORWAが加盟者に実施したアンケートでは、「撮影時にお客さまが危険を感じたりけがをしたりすることがあった」との回答が全体の4割に上った。
研修会は、日本での水上バイクレスキューの先駆者でもある音野代表理事を講師に招き、熱中症対策や事故予防に向けた危機管理、応急手当、救命救急などの基本を実技と座学で学ぶ内容。終了後、ライフセービングサポーター修了証と、今後撮影時に着用できる腕章を提供する。
ORWAの翁長代表理事は「万が一が起きてしまっては、沖縄のリゾートウエディングのイメージが落ちてしまう」と危機感を示した上で「思い出に残る結婚式にできたら、今後のリピーター獲得につながる」と期待した。
研修会はカメラマンやメイク担当者らが対象。いずれも場所は恩納村観光協会で5月25日、8月25日とも午後1~5時半。参加料は6千円~で、事前アンケートに回答すると割り引きを受けられる。申し込みは沖縄リゾートウェディング協会のホームページから。
(與那覇智早)