石垣市の副市長人事案、市議会で2度目の不同意 市は3度目の提案示唆も


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副市長人事案が2度目の不同意となったことについて、報道陣の質問に答える中山義隆市長=22日、石垣市役所

 【石垣】石垣市議会(我喜屋隆次議長)は22日に臨時会を開き、元市建設部長の知念永一郎氏(60)を充てる副市長人事案を賛成10、反対11で、3月定例会に続き2度目の不同意とした。3月定例会と同様、野党や中立の市議が反対した。副市長職は3月末に前副市長が任期満了で退任して以降、不在となっている。

 反対理由について、野党市議は本紙の取材に対し「(知念氏が)部長時代に委員会で市議に対して不適切な言動があった」と述べた。中立の市議は事前調整がなかったことを疑問視した。

 中山義隆市長は議会終了後、報道陣の取材に応じ「(知念氏は)行政経験が長く、総務部長など重要ポストを歴任したことを踏まえると、適任の人材だと思っている」と語った。その上で今後の副市長人事案について、「6月定例会での再提案も含め検討していく」と述べ、3度目の提案をする可能性を示唆した。
 (照屋大哲)