矢沢永吉、B’z…一人一人の魅力大切に 写真家・緒方さんが沖縄で初の講演 宜野湾、Essence963


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 【宜野湾】矢沢永吉やB’zなど数々の著名人の写真を手がける写真家の緒方秀美さんが6日、宜野湾市のEssence963で沖縄で初めてのトークライブとフォトセッションを開催した。自身の作品や歩みを振り返りながら、大切にしている「オンリーワンの魅力が輝く写真」への思いを語った。

 「カメラを持つと野獣のようになる」と自身を表現し「ほとんどの人は自分を勝手に決めている。揺さぶってぶち壊し、オンリーワンの輝きを引き出す」と熱く語った。18歳で写真の世界に入り、20歳から2年間アメリカで経験を積んだ。1995年に発表した日本のロックバンド「ブランキージェットシティー」の写真集を転機に、世界で活躍するフォトアーティストとなった。

 ロックが好きで「ロックから言語や世界政治を学んだ」。3年前には対立が続くイスラエルやパレスチナを訪れた。「そこにいる一人一人はすごくナイスだった」と振り返る。「『あなたしかいない』という魅力を見せるのが私の役割だ」と思いを強めた。

 最後に紹介したのは「人以外を写した初めての写真だ」という桜の写真。戦時中に教師をしていた高岡正明さんが戦争で亡くなった教え子を思い開発した桜。高岡さんの言葉を紹介しながら「一人一人がオンリーワンの力に目覚めて喜びいっぱいになるように写真を撮っていく」と決意を語った。
 (金盛文香)