ゴルフ女子は玉城(星槎)、男子は長堂(興南)が優勝<県高校総体2023>


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 県高校総合体育大会は25日、先行競技のゴルフが恩納村のジ・アッタテラスゴルフリゾート(男子6675ヤード、女子6056ヤード、いずれもパー72)で行われ、個人男子は長堂佑思(興南)が77で2連覇、個人女子は玉城豪華(星槎)が74で優勝した。団体男子は興南(照喜名朝昇、長堂佑思、樋口大弥、豊里泰士)が249、団体女子は星槎(塚原茉里香、仲村梓、新垣くらら、玉城豪華)が231でそれぞれ認定優勝した。26日は県総合運動公園レクリエーションドームで総合開会式を行い、27日からバスケットボールや陸上、空手など各競技が始まる。集中開催期間は27~30日。北海道で開催される全国総体(7月22日~8月21日)への出場を懸けて、高校生が熱い戦いを繰り広げる。


玉城 後半苦戦も逃げ切る
 

18番 バーディーパットを沈める星槎の玉城豪華=25日、恩納村のジ・アッタテラスゴルフリゾート(大城直也撮影)

 出場選手の中で唯一、前半イーブンパーで回った玉城豪華(星槎)が何とか持ちこたえ、2位と2打差で逃げ切った。後半に崩れかけたが、最終18番ではアプローチで寄せに徹し、ピンそば2メートルにまでつけた。最後はバーディーできっちりと締めた。

 前半4番でグリーンのカラー部分に乗せた後、「決めるつもりで打とう」とパターを選択。「入れられると思ったらパターを握る」と強気でいった狙いがうまくはまり、初のバーディーを奪取した。5番も果敢に攻めてバーディーとし、上々の滑り出しとなった。

 だが後半、見えてきた優勝に意識が向き「狙いにいきすぎて手元が狂ってしまった」。出だしからボギーをたたき、17番まで3ボギーを重ねた。反省を生かし「抑えめでいこう」と臨んだ18番で後半初のバーディーを出し、2位の選手を振り切った。「細かいミスが続いたので、喜びよりは悔しさのほうが大きい」と満足していなかった。

 6月には九州沖縄高校選手権大会がある。「これまで大会ではトータルでアンダーを出したことがない。それが出せたらいい」と精進を誓った。
 (砂川博範)


長堂 昨年スコア上回る

 

10番 ティーショットを放つ興南の長堂佑思(大城直也撮影)

 長堂佑思(興南)は2位と5打差をつけ、2年連続で栄冠を手にした。昨年のスコア81に対し、今年は77。昨年の自分を上回り「うれしい」と喜んだ。

 トップタイで折り返した後半、14番のセカンドショットでピンそば約1メートルにつけると、この日初のバーディーを奪取。前半を含めボギーが続いたが「長めのコースで取れてよかった」と気を持ち直した。

 最終18番ではバンカーを避けるため、手前のフェアウエーから寄せる手法を選択。これが功を奏し、バーディーで終えられた。「去年の自分に雪辱を果たしたい気持ちが強かった」と実感を込めた。
 (砂川博範)