風雨影響 長引く恐れ 台風2号 気象台が警戒呼びかけ


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 沖縄気象台は28日、大型で非常に強い台風2号に関する会見を開き、30日以降は台風の速度が遅くなるため、雨や風の影響が長引く恐れがあるとして警戒を呼びかけた。

 沖縄気象台によると通常、台風は高気圧のへりを西に進んだ後に北上し、偏西風の影響を受けて東方へ進むという。今回の台風2号の北側にある前線と高気圧の経度が高いため、台風が減速して進路を変える「転向点」が沖縄地方に近い位置にあるという。 

 さらに高気圧の変化も読みづらい状況にあるため、先島地方などが長期間台風の影響を受ける可能性があるとして、台風への備えと最新情報の確認を何度も呼びかけた。

 暴風警報は八重山地方と宮古島地方が31日ごろ、本島は6月1日以降の発表を予想。波浪警報は八重山地方と宮古島地方が29日明け方、沖縄本島地方は31日、大東島地方は31日以降に発表する可能性があるという。

 台風の中心に厚い雲があり、強風域は台風の中心から北東側が広く、東から南側には発達した雲が連なっているという。先島地方では31日に警報級の大雨になると予想されている。 (嘉陽拓也)

台風2号の進路や影響を説明する沖縄気象台職員=28日、沖縄気象台