沖縄県消防協会会長に久高さん 全国初の女性会長 「防災意識底上げ図りたい」


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全国初の女性会長に就任した久高清美さん=26日、中城村の県消防学校

 沖縄市消防団長の久高清美さん(65)が24日、女性で初めて県消防協会会長に就任した。「女性パワーとフットワークを生かして消防団の認知度向上と住民指導に力を入れたい」と意気込んだ。女性の就任は全国でも初めて。

 1996年に沖縄市消防団に入団し16年から団長を務める。防災への固いイメージや低い認知度を克服するため、地域イベントと連携するなど「楽しく防災」を心がける。災害が複雑多様化する中で「子どもからお年寄りまで防災意識の底上げを図りたい。県の防災力をアップさせたい」と力を込めた。

 消防学校時代、同期の中で女性は久高さんと現在石垣市消防団の団長を務める浦﨑尚子さん(55)だけだった。学校で大型消防車を運転する機会があった時、久高さんと浦﨑さんだけが挑戦したいと手を上げたとの思い出を語り「楽しんでやっていたらここまで来た」と笑顔を見せる。現在増えてきた女性隊員の先駆けとなる存在として「体力がある限り頑張っていきたい」と県の防災を引っ張っていく。

(金盛文香)