「着実に回復」 4月の県内景気 前月の判断を維持 沖縄・おきぎん研


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 おきぎん経済研究所(東川平信雄社長)は30日、4月の県内景況を発表した。個人消費が緩やかに回復し、観光関連の指標が堅調に推移していることなどを踏まえ、県内景況は「着実に回復しつつある」との前月からの判断を維持した。

 【個人消費】スーパーと百貨店の売上高は、物価高の影響を受けつつも来客数増加や夏物衣料の販売好調、免税実績の大幅増などで堅調。自動車販売台数はレンタカー需要が増加した新車、価格相場が落ち着きを見せる中古車ともに前年同月を上回った。

 【建設】4月の公共工事請負額は前年同月比6・4%増の176億6300万円で、国、県、市町村ともに前年同月を上回った。資材価格が高止まりしている生コンやセメントの出荷量はいずれも前年を下回った。

 【観光】外国人の来訪も増えて観光需要が回復、観光施設入場者数、ホテル稼働率、ホテル客室単価、宿泊収入はいずれも前年同月を上回った。全国旅行支援や、春休みや大型連休の旅行需要を見込んだ空路増便が後押しした。

(當山幸都)