31日午前6時半、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性があるものを発射したとして、沖縄県内各地で、屋内退避を呼び掛けるJアラート(全国瞬時警報システム)が鳴った。政府は午後7時4分、「我が国に飛来する可能性はない」として避難の呼び掛けを解除した。弾道ミサイルの可能性のある発射物は既に落下したものとみられる。
午前7時現在、県内で被害の報告などの情報はない。
県内では建物の中や地下に避難するよう呼び掛ける防災放送が流れるなどした。Jアラートを受けて沖縄都市モノレールの「ゆいレール」は一時運行を見合わせたが、午前7時12分現在、運行を再開した。
防衛省・自衛隊は迎撃のため先島地方に地対空誘導弾パトリオット(PAC3)部隊を展開していた。海上保安庁は「船舶は、今後の情報に留意するとともに、落下物を認めた場合は、近づくことなく、関連情報を海上保安庁に通報してほしい」と呼びかけている。
浜田靖一防衛相は4月22日、自衛隊法82条の3に基づき、自衛隊にミサイル撃墜を命じる「破壊措置命令」を発出し、翌23日から先島地方へのミサイル部隊の輸送が始まっていた