「騒ぎすぎ」「台風の方が…」「なぜ挑発」 北朝鮮の“衛星“発射 沖縄の宮古・石垣の住民の受け止めは


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航空自衛隊宮古島分屯基地内で構えるPAC3の発射台=4月27日午後6時半ごろ、宮古島市上野野原

 【宮古島・石垣】北朝鮮が軍事偵察衛星を打ち上げたことに伴い、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が配備された沖縄県石垣市や宮古島市の市民からは「騒ぎ過ぎだ」「生活に影響はない」などの声が相次いだ。

 31日午前6時半、宮古島市内の防災無線から北朝鮮のミサイル発射を知らせるアナウンスが鳴り響いた。市下地洲鎌の女性(77)は自宅で防災無線を聞いたという。「台風の風が強く、防災無線は聞こえたが、放送の内容までは分からなかった。北朝鮮はなぜこのような挑発行為を繰り返すのか」と憤った。

 横殴りの雨と強風が打ち付ける中、石垣市美崎町のユーグレナ石垣港離島ターミナル入り口前で客待ちをしていたタクシー運転手の男性(75)は「騒ぎ過ぎだ。あまり気にならない」と冷静に語った。台風の影響が長期化し、タクシー業界を含め観光関連業界は打撃を受けている。「PAC3より台風の方が生活に直結する」と台風の行方に気をもんだ。
 (友寄開、照屋大哲)