陸上女子、那覇西の當眞が4冠 満足せず、全国へ照準<2023県高校総体>


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 沖縄県高校総合体育大会第5日は31日、金武町陸上競技場などでサッカーの男子準々決勝を行い、宜野湾、西原、コザ、具志川が4強に進出した。陸上の最終日の競技は、大会第4日の30日、県総合運動公園陸上競技場で行われた。


女子200メートル決勝 25秒35で優勝した那覇西の當眞紗南(右)=5月30日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(ジャン松元撮影)

 今大会の女子最後の種目となった1600メートルリレーで那覇西が優勝し、當眞紗南(3年)が100メートル、200メートル、400メートルリレーの4冠を達成した。「去年の新人大会から目標にし、ラストの総体で4冠を取れてうれしい」と喜んだ。

 今大会、8本のレースを走った脚に疲労がたまっていた。けがの予防のため両足にテーピングを巻いて挑んだ1600メートルリレー決勝。當眞は2走からトップでバトンを受け取った。そのままスピードに乗り1位をキープ。最後の直線に入るころに仲間の応援が聞こえた。最後にスパートをかけて1位でつなぎ、アンカーがそのまま逃げ切った。

 メイン種目は100メートルで、今大会では12秒19の自己ベストも更新した。しかし、ライバルとする選手もすでに同じタイムを出している。彼女は今大会、200メートルを欠場しており、「ライバルもいないし、タイムもまだ納得できるものではない」と満足には程遠い。

 2年の時に100メートルで全国総体出場を決めたが、大会前に新型コロナにかかってしまい出場できなかった。「100メートルと400メートルリレーは特に全国に行きたい。できたらすべての種目で」と4種目での全国大会出場へ前を向いた。

(屋嘉部長将)