日米防衛相会談はじまる 役割分担を議論 東京


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
会談に臨む浜田靖一防衛相(右)とオースティン米国防長官=1日午前、防衛省

 【東京】浜田靖一防衛相とオースティン米国防長官との会談が1日午前9時半ごろ、防衛省で始まった。

 1月に米国で実施した日米防衛相会談や外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)に引き続き、日本の防衛力強化を踏まえた日米の役割分担などについて議論を深めたい考え。冒頭を除き非公開。

 会談冒頭で、浜田氏は「抜本的に強化される日本の防衛力の下で日米の役割・任務分担をどうしていくか、議論の状況を確認して今後の方向性も議論したい。米国の拡大抑止に関し、活発かつ突っ込んだ議論を強めていく必要がある」と述べた。

 オースティン氏は「1月の2プラス2以降、米軍と自衛隊は将来に向けて素晴らしい進展ができた。全面的に同盟関係を近代化し、演習と教育のスピード・範囲・規模を拡大していく。より柔軟性があり、強靭な部隊を配置していく」と語った。日本の敵基地攻撃能力(反撃能力)保有などを歓迎した。

 1月の2プラス2では、南西諸島での防衛体制を強化する方針を確認した。その共同発表では、キャンプ・ハンセンの既存部隊を改編して離島を拠点に機動的に対応する「第12海兵沿岸連隊(MLR)」にすることや、米軍嘉手納弾薬庫地区(読谷村、沖縄市など)の共同使用拡大、南西諸島での共同演習・訓練増加の方針を明記していた。

(明真南斗)