海自、P1哨戒機を配備へ 25年度に格納庫を大型化 沖縄・那覇基地


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那覇航空基地に配備が予定されるP1哨戒機(海上自衛隊提供)

 【東京】防衛省が海上自衛隊那覇航空基地で格納庫を大型に建て替え、早ければ2025年度にも既存のP3C哨戒機に代えてP1哨戒機を配備することが1日までに防衛省への取材で分かった。既存の格納庫は延べ床面積約4350平方メートルで、新格納庫は約3倍に当たる同1万3千平方メートルとなる予定。

 P1は海上での警戒監視に使用する哨戒機。P3Cの後継機として導入されており、全国の各基地で順次置き換えていくことになっている。ただ、那覇への具体的な配備計画は明らかになっていなかった。

 関係者によると配備時期は製造状況にも左右されるが、防衛省は格納庫の工期を25年12月下旬までと設定している。機種変更で重量も増すため、駐機場などの地面もコンクリート舗装で厚くする必要がある。

 P1は全国で厚木航空基地と鹿屋航空基地に配備されている。操縦性やレーダーの性能など哨戒機としての機能が高まるとされる。一方、P3Cが全長35.6メートル、幅30.4メートル、高さ10.3メートルなのに対し、P1は全長38メートル、幅35.4メートル、高さ12.1メートルとなる。

 現在、沖縄防衛局が建築工事や電気設備の工事について委託する業者を募集している。
 (明真南斗)