PAC3畳み「びっくり」 与那国町長 強風下の自衛隊対応に「甚だ遺憾」 沖縄


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与那国町の糸数健一町長

 北朝鮮による「軍事偵察衛星」発射の際、与那国島に配備された自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の発射機が畳まれたままだったことに関し、沖縄県与那国町の糸数健一町長は2日、北朝鮮の発射に関する町の連絡会議で「畳んでいたと聞きびっくりしている。個人的には甚だ遺憾なことだ」と述べた。強風の影響を踏まえ、自衛隊が発射機を畳んだままにしていたことについて「台風の中、弾道ミサイルが発射されて着弾していたらどうするのか。大きな課題があると思っている」と指摘。「国には真剣に考えていただきたい」とも語り、国に改善を求めた。

 防衛省は4月下旬以降、PAC3を宮古、石垣、与那国の自衛隊施設に搬入していた。