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【南風原】南風原町議会議員で、ITを活用した市民活動に取り組む「Code for Haebaru(コード・フォー・ハエバル)」代表の玉城陽平さん(31)は、同町の予算を、歳入・歳出、政策分野などに分類し表やグラフで表示し、ウェブ上で公開している。予算を色別に図式化することで、数字の羅列では気付きにくい予算の動きが可視化されている。「住民が行政が公開している情報を知ることで、行政と住民のコミュニケーションが促進できる」と話す。
玉城さんが制作・公開した「南風原予算ダッシュボード」は、町が毎年発行している予算説明書「ハイさいよ~さん」の情報を活用する。歳入は町税など税の種類、歳出は「健康・福祉」「都市基盤・安心・安全」など政策分類ごとに表示、さらに各政策を「健康保健」「子育て支援」などに細かく分類している。気になる政策を選択すると表示方法を切り替え、掘り下げて確認することもできる。
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玉城さんは、他にも町が公表するデータ(オープンデータ)の可視化に取り組む。「子育て」の表示画面では、中学校区ごとの年齢別児童数や、子育てサービスの活用件数などをグラフ化している。行政が所有するデータを可視化して「データの活用が進むことで、見えていなかった問題点が見えてきて課題の解決につながることもある」と話す。
「コード・フォー」は、市民と行政がITを活用して街の課題解決を目指す活動のこと。全国各地で同様な団体が誕生しており「フォー」の後に地名が入る。玉城さんは今後、メンバーを募るとともに、町民向けにデータ活用の講座などの開催も計画している。
(岩崎みどり)
◇玉城さん制作の「南風原町予算ダッシュボード」はここから。