キングスが優勝したバスケットボールBリーグってどんなリーグ? 2026年には新リーグも<ニュースはじめの一歩>


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初優勝を決めトロフィーを掲げるキングスの選手ら=5月28日、横浜市の横浜アリーナ(小川昌宏撮影)

 Q: プロバスケットボールのBリーグってどんなリーグ?

 

 A: Bリーグは2016年9月、プロバスケットボール新リーグとして正式に誕生しました。それまで日本国内には、企業チーム中心のナショナルリーグ(NBL)と全てプロのbjリーグの、二つのリーグが存在していました。国際バスケット連盟(FIBA)は日本協会に「1国1リーグが望ましい」と通達を出しますが、二つのリーグ間で対立が続き、統一には至りませんでした。FIBAは14年、日本代表チームに対し国際試合禁止処分を科します。

 その状況下で、Jリーグ創設にも尽力した川淵三郎日本協会会長(当時)が中心となり、NBLとbjリーグの統合を実現。22―23シーズンは、B1に24チーム、B2に14チーム、B3に16チームが参加しました。Bリーグは世界に通用する選手やチームの輩出、エンターテインメント性の追求、夢のアリーナの実現を使命に掲げています。

 琉球ゴールデンキングスは今季、B1で初優勝を飾りました。主催試合平均入場者数でB1トップの6800人超を記録しました。キングスのホームでもある沖縄アリーナでは、8月に「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が開催されます。

 Bリーグは26年に「新B1」を創設する予定です。24年に予定するライセンス審査は、平均入場者数4千人以上、売上高12億円以上、地域活性化の起爆剤となるアリーナなど、さまざまな要件を満たすことを課しています。国内トップクラスの人気と実力を有するキングスは「新B1」の参入に最有力なチームと言えます。