宜野座で生き生き、移住生活 海や畑で「島ンチュ」以上にウチナーンチュ 大阪出身の翁長さん


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沖縄に移住し10年目の翁長真理さん

 【宜野座】沖縄に移住し、10年目の翁長真理さん(48)=宜野座村惣慶区在住・大阪府出身=が、海と畑で「島ンチュ(地元の人)」以上にウチナーンチュぶりを発揮している。持ち前の関西人気質の芯の強さと、時折、愛着ある関西弁で地域になじみ、親しまれている。

 翁長さんは「沖縄に来て物欲がなくなった。ほしいものは青い空と穏やかな海」と、沖縄の魅力を断言する。3年前に移住した宜野座村の「程よい」田舎さが魅力だと、海と畑の日々を満喫する。「便利さよりも、不便な方が幸せなこともあると気づいた」と語る。

 管理する畑で10種類以上の野菜を栽培し、草取りに半日を費やしても楽しい日々だ。家族が飼育する5匹のヤギにも愛情を注ぎ、目下、子ヤギのひまわりちゃんを溺愛中だ。愛車の軽トラックは常に大活躍。沖縄で取得した船舶2級の資格で船釣りを楽しみ、沖縄の海を「天然の水族館」と呼ぶ。

 配食弁当の調理と配達の仕事を通じて、地域の方々と交流を深める。ジョギングにも励み、フルマラソン完走歴も多く、3月の「あやはし海中ロードレース」も、ハーフの部を完走した。あらゆる面で宜野座村に必要な逸材だ。

 「移住で失敗したり、友達が居なくて帰ったりするとか聞くけど、移住の楽しさを伝えたい。自然の恵みに日々、感謝。当たり前ではないこの生活をめいっぱい楽しみたい」と、沖縄愛があふれた。
 (池辺賢児通信員)