柔道の七戸、現役最後は勝利で飾る 「楽しい選手生活だった」今後は指導の道へ


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男子1部1回戦で現役最後の試合に臨んだ九州電力の七戸龍(右)=四日市市総合体育館

 柔道の全日本実業団体対抗大会最終日は4日、三重県の四日市市総合体育館で行われ、体重無差別5人制で争う男子1部は旭化成Aが2年連続19度目の優勝を果たした。初の頂点を狙ったパーク24との決勝は、2人目の中野寛太が指導差で制して1―0で競り勝った。

 準決勝は日本製鉄に1―1の内容差で勝利。羽賀龍之介、王子谷剛志、太田彪雅の全日本選手権優勝経験者を軸にした厚い布陣で勝負強さを示した。東京五輪金メダルで5月の世界選手権81キロ級3位の永瀬貴規は出場しなかった。3位は日本製鉄と日本中央競馬会。

 男子2部はパーク24が制した。

 男子100キロ超級で2014、15年世界選手権2位の七戸龍(九州電力)が現役最後の試合を勝利で終えた。

 男子1部の1回戦に先鋒(せんぽう)で出場し、大内刈りで技ありを奪って優勢勝ち。チームは敗れたものの「楽しい選手生活だった。よくやったと自分でも思う」と感慨をにじませた。

 34歳の七戸は今後も九州電力に残って後進の指導に当たる予定。沖縄県出身で長く九州を拠点にしながらトップ選手へと成長した自身に重ね合わせ「沖縄、九州から世界で勝てる選手を育てたい」と新たな目標を掲げた。
(共同通信)