謎の円柱が糸満の海岸に漂着 長さ4メートル、アルファベットに似た文字も 「養殖のいかだ?」識者推測


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 【糸満】糸満市喜屋武漁港近くの海岸で4日、長さ約4メートル、直径約70センチの円柱型の漂着物が見つかった。発見した友寄貞丸さん(63)=那覇市=は「事故などに起因する漂着物の可能性もある。どこの国の何なのか、市や県は連携して調べてほしい」と求める。

喜屋武漁港近くの海岸で見つかった漂着物。発見した友寄貞丸さんは「何なのか本当に謎だ」と不思議がる=5日、糸満市

 現場は喜屋武漁港から東に約100メートルの海岸。漂着物は鉄製とみられ、3層構造。片方の端は円すい型に閉じ、もう片方は開いている。側面にはアルファベットにも似た文字のような記載がある。中は空洞で、砂や石が流入している。

 糸満市によると、糸満漁港区域の維持管理は市が県から委託されている。漂着物は昨年末のパトロール時に発見。台風2号通過前の今年5月29~30日ごろのパトロールでも確認した。廃棄可能かどうか、危険性などを県に確認している。

 東海大の山田吉彦教授(海洋政策)は「船の部品ではなさそうだ。断言はできないが、フィリピン辺りの養殖で使われるいかだなどの一部のようにも見える」と推測した。
 (岩切美穂)