沖縄コロナ前週比約1.5倍 病床確保で本島の医療フェーズを5に引き上げ(5月29日~6月4日)


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 県は8日、第22週(5月29日~6月4日)に定点医療機関54カ所から報告があった新型コロナウイルスの患者数は853人だったと発表した。前週の559人から約1.5倍に増加した。定点当たりでは15.80人で、総数(推計値)は4千人に上る。

 重点医療機関の入院患者も増えており、5月29日は281人だったが、6月4日は353人となっている。病床使用率は県全体で42.5%。圏域別では本島42.5%、宮古34.6%、八重山50.0%だった。

 入院患者の増加を受け、県は同日から病床確保数に関連する医療フェーズを引き上げると発表した。本島はフェーズ4(確保病床334床)から5(同471床)へ、宮古は3A(21床)から4(26床)、八重山も3A(21床)から4(24床)となる。

 患者報告数の年齢別では40代が121人と最多で、続いて80歳以上108人、30代97人、50代88人などだった。県は「行動が活発な世代を中心に感染拡大が継続している」として、感染対策を呼び掛けた。
 (嘉陽拓也)