那覇市長、陸自の第15旅団長と面会 災害・有事で連携を確認


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
知念覚市長(右)と面会する第15旅団の松永浩二旅団長(中央)と青木秀敏副旅団長=8日、那覇市役所

 那覇市に拠点を置く陸上自衛隊第15旅団の松永浩二旅団長は8日、就任あいさつで那覇市役所を訪れ、知念覚市長と面会した。松永氏は4月に宮古島沖で発生した陸上自衛隊UH60JA多用途ヘリコプター事故について、「ご心配をお掛けして改めておわび申し上げる」と述べた。事故の原因究明に至っていないことを念頭に、15旅団独自に急患搬送任務で同型機の使用を控えていることを明らかにした。

 陸自は事故を受け、同型機の訓練飛行を見合わせているが、災害派遣や急患搬送などの任務飛行は続けている。松永氏は15旅団では別の大型ヘリで急患搬送を実施していると説明した。

 面会は当初、4月に予定していたが、事故を受けて延期となっていた。面会には青木秀敏副旅団長も同席した。

 知念市長と松永氏は災害や有事に備えて連携していくことを確認。松永氏は「顔の見える関係が大事だ」と語った。知念市長は「意見交換を重ねながら連携していきたい」と語った。
 (吉田健一)