子ども食堂や居場所 県内200カ所をマップに 支援情報を見える化したサイト「イマ→ミライ」を公開 シビックテック団体のG-tech


この記事を書いた人 Avatar photo 與那嶺 松一郎
子どもの居場所の地図などが掲載されたサイト「イマ→ミライ」

 テクノロジーを活用して社会課題の解決を目指すシビックテック団体「Ginowan Tech(G―tech)」はこのほど、「子どもの貧困」の解決に向けて、県内約200カ所の子ども居場所と子ども食堂の地図や運営時間などをまとめたサイト「イマ→ミライ」を公開した。行政が文字情報などで公表するオープンデータを地図で示した。無料で利用できる。

 社会的孤立に陥っている家庭は日々の生活に追われ、支援情報が届きにくいとされる。G―techは情報通信技術(ICT)を利用して支援情報の「見える化」を狙う。今後は無料塾や各世帯への助成金、子どもに関するイベント情報なども更新する予定だ。

Ginowan Techで活動する(右から)垣花拓実さん、新里雅樹さん、久高百合子さん

 G―techメンバーの本職は団体職員や教師ら。仕事のかたわら、動画投稿サイト「ユーチューブ」などでサイトの制作手法を学んで今月1日に公開した。県がHPで公開するPDFファイルから手作業で緯度・経度などの情報を抜き出し、地図を作成するといった地道な作業をこなした。

 代表を務める団体職員の新里雅樹さんは「私たちはオープンデータを利用して社会課題の解決を目指す団体で、子どもの居場所に関する情報を分かりやすく示したかった。利用促進とともに運営団体側の横の連携強化も目指したい」と語った。

 イマ→ミライのURLはhttps://imamiraiokinawa.net/
(梅田正覚)