沖縄市 給食費補填へ 9月以降も、市民請願受け


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沖縄市議会の藤山勇一副議長(前列右)に請願書と署名を手渡す「給食費負担軽減を願うママ・パパの会」の高江洲みどり代表(同左)=9日、沖縄市役所

 【沖縄】沖縄市は9日、6月定例会に向けた市議への議案説明で、学校給食費の値上げによる保護者負担の増額分を市が2024年3月まで補填(ほてん)する一般会計補正予算案を提出することを明らかにした。約2千万円を予算計上し、財源は財政調整基金を繰り入れる予定。

 市は物価高による食材高騰を受け、4月から小中学校の給食費を月額400円、幼稚園は月額350円値上げした。経過措置として7月までは市が改定額相当分を負担することが決まっていた。24年3月まで、増額分の市の負担を継続する。

 同日、「給食費負担軽減を願うママ・パパの会」が改定額相当分の9月以降の公費負担継続などを求め、沖縄市議会に請願書を提出した。与野党を超えて各会派から9人が紹介議員になった。請願に賛同する保護者や沖縄市民から集まった3034筆の署名も手渡した。

 請願書では(1)給食費値上げによる保護者負担増額分の公費負担を9月以降も継続する(2)給食費無償化の早期実現を国、県に働きかける―ことを求めた。

 同会の高江洲みどり代表は「1カ月弱でみんなが同じことを考えていることが分かった。継続の方向になったのはありがたい。給食費無償化へも動いてほしい」と話した。
  (古川峻)