南米音楽の普及に尽力 音楽家のシルビオ・モレノさん死去 80歳 沖縄拠点に活動


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
シルビオ・モレノさん

 沖縄県内を拠点に、南米の音楽や文化の普及に尽力したフォルクローレ歌手で画家のシルビオ・モレノさんが9日午後3時40分、那覇市内の病院で、肺炎のため死去した。80歳。アルゼンチン・サンタフェ州生まれ。

 通夜は11日午前10時から那覇市松島1の4の12、富士会館古島ホールで執り行われる。お別れ会は12日午前7時15分から8時、古島ホールで。喪主は妻の祐子・リンダ・モレノさん。

 シルビオさんは、12歳でクラシックギター奏者としてデビュー。17歳でアルゼンチン・リトラル国立音楽大学を最年少で卒業した。その後、ギタリストとして活躍し、カンヌ映画祭外国映画音楽部門の銀賞を受賞した。

 軍事政権下だったアルゼンチンを亡命し1979年から沖縄に移住。82年に南米料理と音楽の店「ペーニャあまんかい」を開店しアルゼンチン音楽を演奏してきた。2020年にアルゼンチン大使館から表彰された。