沖縄県高校定時制通信制夏季体育大会が10日、県内各地で行われた。バドミントン男子団体は中部農林、女子は仙台育英学園沖縄が制した。男子シングルスは上江洲礼音(泊午前)、女子は普天間愛(同)が頂点をつかんだ。男子ダブルスは大城風真・真志喜梨和(仙台育英学園沖縄)、女子は川平姫優華・小橋川結(同)が優勝した。
苦戦も強気貫く 上江洲
男子シングルスは、上江洲礼音(れおん)(泊午前3年)が苦しみながらも強気のプレーを貫いた。
第1ゲームはショットの正確さで相手の意表を突き、ペースを握って制した。しかし第2ゲームは「スマッシュを打ち過ぎて体力がなくなってしまった」とミスが目立ち、競り合う展開となったが最終盤で粘り勝ちした。最終ゲームは互いに譲らず、取っては取られのシーソーゲームが続いた。11―10から相手のミスが連発。上江洲は集中力を切らさず、一気に勝負を決めた。
小学6年の頃、姉の影響で競技を始め、「楽しかった」と自然に打ち込んだ。しかし浦添中では男子部がなく、女子に交じって練習を重ねた。「男子の人数も増えて同好会をつくった。部への昇格も期待していたが顧問がいなくて、結局3年間同好会だった」と振り返る。
昨年も出場した全国では1回戦敗退。「もっと体力をつけて、サーブ、スマッシュのミスを減らしたい。まずは1勝を目指す」と足元を見詰めた。
(大城三太)
攻めの姿勢で頂点 普天間
女子シングルスは普天間愛(まな)(泊午前2年)が先輩の金城優(同3年)に競り勝って、全国切符を手にした。
競技を始めたのは高校に入ってから。得意のスマッシュを武器に攻めの姿勢で勝利をつかんだ。
「ネット際のシャトルを拾うフットワークと小技が不得意」と課題を挙げ、全国に向けて技術向上を誓う。
部活は週3日間。限られた時間の中、チーム内で切磋琢磨(せっさたくま)しながら課題を出し合い、地道に基礎を積み上げてきた。
「みんなで楽しみながらプレーできている」と上達の支えとなっている仲間たちに感謝した。
(大城三太)